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いつか、自分が結婚した時、自分達が住む家を設計するの。

使いやすいキッチンと、広々としたリビング。
それから、子供部屋の天井は窓にして、星が見えるようにしたい。

彼女は、キラキラした眼で、そう僕に話してくれた。

世の中には色々な進路があるのに、わざわざ建築設計の道を選ぶ女の子は珍しい。

実際、このクラスには女の子は彼女しかいなくて。
むさ苦しい男子達に囲まれていると、余計細くて可憐に見えた。

僕はそれとなく、彼女に近づいた。

彼女は、屈託ない笑顔で僕と接してくれた。

そうして、少しずつ仲良くなったある日、彼女が僕に夢を教えてくれたんだ。

その時の彼女の横顔はとても眩しくて、ただなんとなくこの道を選んだ僕には直視出来なかった。

その日を境に、僕は夢を探すようになった。
彼女に見合う人間になりたくて、何を創りたいか、何を設計したいかを考えて過ごすようになった。

建築雑誌を読んでみたり、街並みを眺めたり。

空っぽだった毎日が、変わりだした。

そんな矢先だった。
彼女が重い病に倒れたのは。

病気は思ったよりも酷く、歩けなくなる可能性もあるらしい。

そう聞いた時、思わず泣いてしまった僕を、彼女は笑って慰めてくれた。

歩けなくったって、設計は出来る。
本当は自分で創りたかったけど、これからは設計の勉強を頑張るよ。

彼女の言葉を聞いた時、僕の夢が決まった。

空っぽだった僕の夢。
僕の夢は、彼女が設計した家を創ること。

そう話すと、彼女は嬉しそうに笑ってくれた。
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